ベルリンのロッキンママン、トリクシー。以前にワンウーマンバンド・スタイルのTrixie Trainwreck名義でソロ音源をリリース、VAMP! SHOPでもお取り扱いをしていましたが(LP盤のアルバムは1枚在庫があります)、今はチャーリー・ハングドッグ(ブルースハープ)とユニット編成でTrixie and the Trainwrecksとして活動しています。新作を耳にしたら相変わらずのカッコ良さ! Trixie and the Trainwrecksとしては、今のところ、アルバム1枚、シングル7インチ2枚を発表(下記参照)。なので、3タイトルすべて仕入れました。本作は今年5月にリリースされた2曲入り最新作7インチとなります。
A面はトラッシュガレージとブルースが衝突したようなナンバー。チャーリーの縦横無尽に響き渡るブルースハープとトリクシーのヴォーカルの鬩ぎ合いがエネルギッシュで、ぐいぐい、ぐいぐい引きつけられますね。「トラッシュガレージとブルース」と書いたけれど、トリクシーの根底にあるのはパンクだと思うんですよね。そんなところもまた良くて。親しみやすいメロディと、ラフさやとんがった感覚が見事に調和しています。ズントコと威勢の良いドラミングも最高。
裏面には、ジャニス・ジョプリンを始め、たくさんのアーティストにカヴァーされてきた「サマータイム」を収録。A面とは一転してスローテンポ、歌詞を噛み締めるように謳われているのが印象的です。オペラの「Porgy and Bess」版のカヴァーのようですね。トリクシーのヴォーカルと表情豊かなブルースハープとのコンビネーションといい、途中からスッと入ってくるドラムの激しさといい…ドラマチックな仕上がりです。
【ディスコグラフィー】
『3 Cheers To Nothing』LP・CD(2018)
「Too Good to be Blue」7“(2019)
「What would you do」7“(2020)←本作
【Track List】
-side A
What would you do
-side B
Summertime
label Voodoo Rhythm Records
release 2020/5/30
◆ブラック・ホワイト盤の2色あり
◆“ガールズとスカル”が描かれた Voodoo Rhythm Recordsポストカード付き(画像参照)
(2020/08/14 update)