この秋にタワーレコードからリリースしたワンコインCDも話題。新潟のオルタナバンドperiwinkles（ペリウィンクルズ）、注目のデビューアルバム『21』です。

抜けの良いメロディと90年代オルタナの影響を感じさせるサウンドを、ギターとドラムの２ピース体制でスリリングに鳴らすペリウィンクルズ。編成こそ最小限の形をなしているけど、一緒にハミングしたくなるような親しみやすい歌とやや冷めたクールさのある歌声そのものがそもそも素晴らしく、威勢のいいリズムに乗っかるパンクロックとニューウェイヴ、ガレージを下敷きにしたまだ“カレッジロック”を呼んでいた頃のようなオルタナサウンドが心地よい音世界を構築しています。フィーリング重視で作られているような頼もしい自由さや余白の残し方もいい。すべての曲が前のめりというわけじゃないにしろ、初期衝動に駆られた疾走感もあって１曲ごとに胸が熱くなります。可能性を秘めている彼女たちの、ピッチピチのファースト・フルアルバム。


【Track List】
01. Intro
02. Apollo
03. Sun Flower
04. Zero
05. What Do You Know About Me?
06. The System
07. Two Girls
08. Sleepless Night
09. Kiss In The Past
10. Screw Driver

label P-VINE
release 2020/12/16


（2020/11/26 update）